2011年9月24日、土曜日。会場は長野県にある「大賀ホール」。天気は晴れ。避暑地はすでに涼しいを通り越して寒い。今回はメモをほとんど取っていません。当てにしないでください。
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去年の私の座席は、山根さん側の二階の立見席だった。HIDEさんのほぼ真上だったため、HIDEさんが見えなかった。今年は田川さん側の二階の立見席だ。しかしHIDEさんの位置が変わったため、今年も見えない。なぜ移動したのか! ステージ上、田川さんのイスのまわりを五本のギターが囲んでいる。少し身を乗り出すと、ドラムセットがよく見えた。その中に黒いのが一つ。あれがシンセドラムか。
場内にはオシャレな洋楽が流れている。カメラは見当たらない。初日の横浜で池森さんが「今年は撮らないから気楽に話せる」みたいなことを言っていた。どんな映像でも残してほしいし見たいと思うのはファンだけなのかな。合唱席には誰も座っていない。今年は販売しなかったのだろうか。一階席にも空席がいくつかある。
14時、場内が暗くなり、拍手。宮野さん、HIDEさん、ストリングスの皆様が登場。まだBGMの洋楽が流れる中、皆様スタンバイ。約2分後、ストリングスの皆様が「Blue eyes ~Strings Style~ Introduction」を奏で始める。ストリングスの演奏の中、メンバーが登場し、大きな拍手で迎える。
リゾートライブ三年目にしてようやく披露された「太陽と花びら」のオリジナルバージョン。しかし、歌と演奏がいまいち一体化していないように聞こえるのは、ここが立見席だから? じっくり聴きたいなら一階席のチケットを買いなさいってね。好きでここにいるんで大丈夫です。
続いて『Ballads in Blue ~The greatest hits of DEEN~』より「瞳そらさないで ~Smooth Blue Mix~」。ライブではなかなか聴けないレアなバージョン。巨匠のギターがいいね。名アレンジです。
三曲目は「夢で逢えたら」。さっきより音がよくなった気がする。初日は意外な選曲に驚いたが、このリゾートライブにはぴったりだ。九年たって、ようやく板に付いた感じが……って自分今ひどいこと言った?
立見席から、二つの意味で上から目線で見ていると、メンバーのプロとしての意識がはっきりわかる。真剣なのはもちろんだけれど、ライブは聴覚だけでなく視覚も重要になってくるから、全身で音楽を表現している感じが……って当たり前のことを言っていますか?
三曲終えて、本日初のトーク。メモを取る気がさらさらなかったのでさらっと行きます。まずメンバーが一言ずつ挨拶した。次に池森さんがストリングスの皆様を紹介した。ファーストバイオリン、下川美帆さん。セカンドバイオリン、南條由起さん。ビオラ、南かおりさん。チェロ、中村美保さん。四人へ拍手を送った。その拍手がやんだあとの静寂の中、宮野さんが何かを落とした。池森さんがゆっくりと振り向き、何も言わずにまたゆっくりと体勢を戻した。なんだったんだ、今のは!? でも少し空気が和んだ気がした。
池森さんがリゾートライブについて語る。一回目はナツウタ、二回目は『クロール』、三回目はニューアルバム『Graduation』ではなくその特典の『Ballads in Blue Ⅱ ~The greatest hits of DEEN~』にフォーカスを当てた、とのこと。
初日の横浜では「バラバラに売ればいいのに」と、たぶん本気で言っていた池森さん。制作のきっかけや誰が選曲したのかなどは一切語られなかったが、メンバーも『Ⅱ』ができたことを喜んでいるようだ。少なくとも池森さんは喜んでいるようだ。よかった。バラバラに売って売り上げがレッドにならなくてよかった。
ここで「夢で逢えたら」の話もしたんだっけ? 「大人な雰囲気の曲。と言っても僕ら大人なんですけどね」みたいなことを池森さんが言った。横浜でも同じようなことを言っていた。「夢で逢えたら」は原田知世さんとデュエットした曲だが、毎回原田さんを呼ぶわけにもいかないので一人で歌うことにしたと横浜では言っていた。山根さんとデュエットするっていう案は出なかったのかなー。
次の曲を紹介。ベース(低音)の重要性を熱く語る池森さん。その辺を意識して聴いてほしい、と言っていた気がしないでもない。ここで山根さんが、ベースありとなしで二回やろうか!というような提案をした。みんな拍手! しかし田川さんから「あきっぽい人が何言ってんですか」と鋭いツッコミが入り、拍手は笑い声に変わった。
この曲は今回のツアーで初披露となる。初日の横浜では、初披露の話から「今まで演奏したことがない曲は何曲あるのか」という話に発展したが、データマニアの田川さんも観客も誰一人答えず、何もなかったかのように話題は変わった。
18曲くらいです、池森さん! 記録してるけど記憶してないんで……たぶん20曲くらいだよな~って感じで自信がなくて叫べませんでした。当たってたよ、自分結構いい線いってた。自分を信じるって大事!
すごい雑談はさみましたけど、話を軽井沢に戻しまして。低音の重要性をあんなに語られたら無視するわけにもいかず、耳も目もそちらに集中。……。音楽ってすごいなと思いました。(簡単な感想!) 音楽の勉強を始めようと思いつつも何も始めない自分からすると、本当に未知の世界だ。すべてがそこにあり、そこから生まれているのに、何もわからない。自分にとっては宇宙と同じだ。不思議で、何一つ掴めそうになくて、でもとても惹かれる。
意味不明になってきたので、話をchangeします。実際のところ、低音よりも歌が気になる。そ、そんなに力んで歌う歌だったっけ? いやこれはあれですよ、初日の横浜の大さん橋ホールははっきり言って音が悪い。自分の安いイヤホンより絶対悪い。だから細かいところも細かくないところも気にならなかった。でもここは!大賀ホールは音が良い。き……気になる……でも立見席だから気になるのかもしれない。最前列だったら冷静に聴いていられないもんね? そういうことじゃないね?
私の雑念を書きすぎて何がなんだかわからなくなっていますが、このリゾートライブは一曲終わるごとにトークが入ります。しかし今回のレポートではそのトークを再現しません、というか再現できません。ほとんどメモを取らなかった上に、会場の響きが良すぎてトークがよく聞き取れなかったからです。そのかわり、私の思い出トークを存分にお楽しみください。……嫌だ?
今回のリゾートライブを振り返るメンバー。特におもしろいことは話さず、すぐに今日の話になった。池森さんが「三連休なので泊まっていく方?」と聞くと、少し手があがった。初めてDEENのライブに来た人に挙手を求めると、また少し手があがった。昨日の公演より多いとのこと。「軽井沢が地元」という人も少なかった。ここで例年通り池森さんが軽井沢を褒めまくる。しかしなぜか山根さんに別荘の話を振る。「別荘どう?」って言ったんだっけ? 山根さんは「車がないのになぜ別荘?」と返してみんなを笑わせた。
本日は午後2時からの公演ということで、昼公演についての話になった。
池森さん「時代のニーズに応えてね」
山根さん「時代のニーズなのか、僕らのニーズなのか」
山根さんの発言に笑いっぱなしのみんな。話が一段落したところで次の曲を紹介。『Ballads in Blue ~The greatest hits of DEEN~』に収録されている、ということ以外に何か話したっけ?
オリジナルバージョンよりもキラキラしていてオシャレな2001年バージョン。このバージョンも今回のツアーで初披露になるのかな。でもBreak15で3回聴いたせいか、いまいち新鮮な感じがしな……いや何度聴いても名曲です。あ。山根さんが使い終わった楽譜を足元に捨て……じゃなくて、置いた。今まで気付かなかったが、すでに何枚も置かれている。何もそんな踏みそうな位置に置かなくても!
ここで、HIDEさんがシンセドラムを紹介。HIDEさんが何かのメロディーを奏で始めるが失敗し、「もう一回!」と言って再挑戦。このメロディーは「ひとりじゃない」のサビかな? しかし最後に叩き間違え、首をかしげながら正しい音を探すHIDEさん。答えが見つからないようなので池森さんが「HIDE!」と割って入り、みんなでHIDEさんに拍手を送った。そのあと、山根さんは「最後上がっていっちゃったね。このせーかーいでぇ~♪って」と、わざと音を外して歌ってみせた。HIDEさんは「難しいんですよ」と釈明した。
シンセドラムは上部のスイッチを押すと音色が変わるようだ。いくつか音を出してみせるHIDEさん。シンセドラム一つでドラムセット並みの音色が出せたため、「ドラムセットいらないじゃん」と池森さんに言われるHIDEさん。
流れが逆のような。記憶があやふやだ。とにかくシンセドラムからたくさんの笑いが生まれた。
ソロコーナーの話になり、山根さんとファーストバイオリンの下川さんを残して皆様が一旦退場した。「ゆるーい曲が続いたので眠くないですか?」と観客を気遣う(?)山根さん。
山根さんが今日披露する曲について語る。音楽を始めるきっかけになったのは、小学三年生頃に聴いたビートルズの「Please Mr. Postman」という曲。その曲が入ったアルバムをレコード店に買いに行ったが、売っていない! そのとき店員さんに「これならあります」と言われ、カーペンターズの「Please Mr. Postman」が入ったアルバム(アルバムとは言わなかったかな)を買った。しかし聴いてみると全然違う曲だった! もっとロックな曲を求めていた山根少年は「これじゃない!」と思った。
あとで聴くとどれも良い曲だと思ったということで、その一曲目に入っていた「Yesterday Once More」を本日披露するとのこと。「バイオリンの下川さんとデュエットのような感じで」と言うと、期待に満ちた声が少しあがった。山根さんは「いきなり始めます」と言い、本当にいきなり始めた。
リーダー、歌うまいな! 初日の横浜ではTHE BEATLESの「Hello, Goodbye」だった。正直に言うとちょっと物足りないと思ってしまった。しかし!そんなことが嘘だったかのように!本日は素晴らしい歌と演奏でございます。さすがリーダー!
曲が終わり、「しんみりした気持ちで歌わせてもらいました(笑)」と通常運転に戻る山根さん。「リゾートライブの最終日だから」って言ってたかな?
続いて、田川さんの出番。山根さんの指揮で「巨匠ー!」とみんなで呼んだ。「どこから出てくるかな」と山根さん。辺りを見回すみんな。が、出てこない。気を取り直してもう一度「巨匠ー!」と呼んだ。ステージ上の出入り口(下手側)から、バレリーナのように回転しながら出てくる田川さん。拍手と笑い声が場内に響く。
さきほど出てこなかったのは、声が聞こえなかったからだと釈明。扉が完全に閉まってて……とも言ってた? それから田川さんは山根さんの高い歌声を褒めて、「どれだけ努力されて手に入れたんですか」と質問した(確か)。山根さんは「出るのではない。出るから歌い続けるのだ」と五割方マジメに言った。今度は山根さんが田川さんを褒める(確か)。田川さんは去年に続き今年のリゾートライブでも毎回違う曲を演奏している。「毎回違う曲をやるのはどんな心境?」と質問する山根さん。「伝えたいことが多すぎて」と返す田川さん。その言葉に歓声と拍手が起きる。
山根さんを拍手で見送り、田川さんのトーク開始。
田川さん「最後の曲と……」
みんな「えぇー」
田川さん「ホントに“えー”だよね」
ステージにいるのは田川さんと下川さんのみ。こんな状態で最後のわけがない、ということでサポートメンバーを「いらっしゃ~い」と言って呼び込む田川さん。宮野さん、HIDEさん、ストリングスの三名が入場。
田川さん「最後の曲、以上七名で(笑)」
場内を笑いの渦に巻き込む田川さん。新しい扉が開きましたね!
本日演奏する曲を紹介する。二枚目のソロアルバムに収録されているスパニッシュな「DESTINO」。この日のためにストリングスアレンジしてきたそうだ。しかも組曲で披露するという。Prelude、「EMOCION」、「DESTINO」の三部作。ストリングスの皆様にとっては難曲になってしまったと語る田川さん。田川さんはアコギを抱えている。
Preludeは田川さんのソロ。一音目から、先の「DESTINO」を思わせる激しい音色で目が覚めた。そして静かで悲しい響きの「EMOCION」に繋がり、「DESTINO」へ。
圧倒される……! 音が目に見えるものだったら、今場内はえらいことになっているだろう。音が舞っている、音が闘っている、音が歓喜している! 本当にこれはDEENのライブなのか? 実はここが本日の見せ場なのか!? 作詞、作曲、編曲、どれが一番難しいって、やっぱり編曲だろう。巨匠は本当に巨匠になったなぁ。単なる呼び名じゃなく、もっと畏敬の念を込めて呼ぼう。田川神治巨匠と!
池森さんと山根さんが入場。「お兄さん、ギター本当に上手ですよねー」と相変わらず感心する池森さん。ここでは次のツアーの話とアルバム『Graduation』の話をした。次のツアー「Break16」はカウントダウンライブから始まる。『Graduation』にはLIVE JOYの雰囲気を詰め込んだそうだ。
というわけで『Graduation』よりこの曲。この曲を聴くと「さよならも言わないで ~Rain~」が脳裏に浮かぶ。出だしのまま行ったらどんな感じになっただろう、と。いやいいんだけど。好きだけど全部! ライブ定番曲化希望。
メモも記憶もあいまいなんですが、引き続き次のツアーの話。Break16はZeppツアー。池森さんは「Graduation partyと題して」と言った。ツアーのサブタイトルかな?
メモも記憶もあいまいなんですが、引き続きアルバムの話。卒業をテーマにしたという。もう知ってます!
ここで、今年の武道館ライブに来た人に挙手を求める。ほとんどの人が手をあげている。池森さんが「LOVERS CONCERTO ~上海ロックスター Episode2~」のパラパラがおもしろかったとのことで山根さんに話を振るが、山根さんはすでに振り付けを忘れていた! パラパラではなく不思議な動きになっている山根さん。その本当に忘れている様子に思わず笑う一同。あの曲には二つの振り付けがあるため、もう一つの振り付けについても尋ねる池森さん。そしてやっぱり忘れている山根さん。そんなに複雑な振り付けじゃなかったよね!?(前日の公演では普通に振り付けをやってみせたらしい。忘れたふりをしていたのか、それとも本当に忘れたのか? 2012年4月29日加筆)
次の曲を紹介。な……なんて紹介しました?
発売当時、田川さんが大好きな曲だと言い(ヤフーのチャットイベント)、『クロール』の特典CDに収録されたときも気に入っていると言ったのに(月刊Songs)、長らく演奏されなかった曲(Break9以来)。なぜだ。DEENが夏にライブツアーを敢行しないから? 今までのリゾートライブではエレキギター(ストラト)を封印していたから? そう、今年、ついに封印は解かれた! 良かったね、「南の風」! 良かったね、田川さん! ワラビーもほら笑っている!
この曲を聴くと、くすぐったい気持ちになりますね。本当に……本当に池森さんってかわいいよね。いや本当に!
DEENがデビューした年である1993年に生まれた人に挙手を求める。数人いた! 「お客さんの層が広いですねーって言われる」と語る池森さん。しかしあまり話が広がらず、「もっと広げてくださいよ!」と言い出す池森さん。山根さんが「代々聴かれて……」と言うと笑いが起きた。代々ってほどでもないから!
大好きな音楽で生きてきた三人。
池森さん「なかなか大好きなもので生きていくのって難しいじゃないですか」
山根さん「……うん」
池森さん「巨匠」
田川さん「……はい」
田川さんのわざとらしい間の空け方に笑うみんな。山根さんはたとえ冗談でも胸が痛んだのか「ホントにひとりにして申し訳ない」と池森さんに謝った(九割方本気で)。(このネタ「池森さんを放置する二人」は他の公演でもやったらしい。2012年3月26日加筆)
次の曲を紹介したと思うんだけれど記憶がなくて申し訳ない。
『Ballads in Blue Ⅱ ~The greatest hits of DEEN~』にこの曲を入れてくれてありがとう。ここで聴けて良かった。嬉しいです。でも、もしかして昨日は「i . . .」を歌いましたか? また聴けなかった!という感想しか浮かばなくて申し訳ない。
今年の3月にDEENはデビュー18周年を迎えた。18年を振り返るメンバー。毎年CDを出してライブをやった……ライブやらなかった年もあるよね?そうだっけ?最初の頃はライブなかった……そんな話がありつつ、休止せずにやってきたとまとめた。
確かここは池森さんと山根さんの会話で、田川さんはギターのチューニングをしていた。池森さんは確か「天気で狂っちゃう」とも言っていたような。振り向いてストリングスの皆様に音が狂うことはないのかと尋ねる池森さん。うなずく皆様。2009年もここで同じやりとりしてましたよね。
池森さんが「満員御礼ありがとうございます」と言うと拍手が起きた。一階席、ちょっと空いてるけど?来てないだけでチケットは売れたのかな?と思いつつ自分も拍手。
次の曲を紹介せずに、一旦間を置いて演奏を開始した気がする。
初日は「永遠の明日 <Ballad Version>」だった。Break15でも同じように日替わりだった。どちらも名曲だけれど、やはり「夢であるように」は別格だ。特に歌詞が素敵すぎる。究極の歌詞だと思う。このツアーでは、澄みきった湖を思わせるキセキ版アレンジで披露。……なんだか苦しそうですが、池森さん。Break15では素晴らしい歌声でしたよね。立って歌ったほうが力が入っていいのかな? あぁ、でもいいです、あなたがそこにいてくれるだけで。こうして同じ空間にいられるなんて夢のようだ。
20周年までの道のりについて語るメンバー。Zeppツアー、そして47都道府県ツアーを行う。47都道府県ツアーではハイタッチするって言ったはず。47都道府県ツアーは二度目となる。一度目は2007年に、武道館ライブの前に行った。そのときのことを振り返る池森さん。「巨匠は偉いんですよ。手袋はめて、自分で機材の準備をして」みたいなことをここで言ったんでしたっけ? 「前は普通にやってましたからね」と田川さんは返したような。前っていつ? デビュー前?
来年の移動の仕方についてはまったく触れなかったが、またミニバンで移動する気なんだろうか? 田川さんの車酔いの程度が気になる。
気になって仕方ないが、話を戻す。47都道府県ツアーは三人でまわった。来年も三人でまわると言った気がする。「三人の音で曲を作りたいなーと」と池森さんは言ったが、その前後の話をメモしていない & 覚えていないため、“2007年に三人の音で曲を作りたいと思って、すでに作った”のか、“これから来年に向けて作りたい”のかはわからない。
最後に新曲を披露するとのこと。初日は驚いたなぁ。このリゾートライブ、私のように何度も参加する方々が多いためか、最終日は反応が薄……いや気のせいか。新曲は年内に発売する予定だそうだ。武道館のDVDと同時発売だといいなー。
冬DEENはバラードだ。題名通りの歌詞だが、「愛してる」ではなく「好き」なのが池森さんらしいと思う。それに「愛してる」だと熱い感じがする。新曲は熱さよりも切なさを感じる。やはり震災があって池森さんの心境にも変化があったのだろう。その変化は『Graduation』の一部の歌詞にも表れている。曲は、韓国の歌手がこういう曲を日本語で歌ってなかったっけ?と初日は思ってしまったが、韓国でDEENのバラードは評価されていると2003年頃に聞いた気がするし一周して戻ってきたんだ、と今は思っている。しかし歌詞は耳に残るが曲はどうかな?なんてファンなら言ってはいけない。
と語ったところで一番記憶に残っているのは、初日に前の席の女性が言った「言われてみたい」という言葉だったりする。誰に? 誰に「心から君が好き」って言われたいの? 池森さんに!?
皆様が一旦退場。
15時46分、「アンコール!」の合唱ではなくかなり速い手拍子で再登場を要求。2分後の15時48分、皆様再登場。
今日でツアーが終わるため、寂しいと言う山根さん。えーっと……全然メモできていないわけですが、「リゾートライブは上質な音楽、重厚な音を届けようというコンセプト」だと田川さんが言ったような。前回のツアーBreak15では、今までにやったことがない曲を選んで披露したという。曲が増えてコンセプトにあった曲を選べるようになった、とも語る。
確か『Graduation』の収録曲(どの曲か失念)の話から、「ロックスターと田川伸治のコラボレーションとか」と提案する池森さん。みんな拍手! でもすみません、自分よく聞き取れなかった!
続いて『Ballads in Blue ~The greatest hits of DEEN~』の話。次はあの曲か。あの曲をあのアルバムに入れたのは、スタッフから「一曲入れよう」という提案があったからだそうだ。知らなかった。そしてこのツアーであの曲と「翼を広げて」が日替わりになるとは思わなかった。
やっぱり、素晴らしい曲だ。自分は何にこだわっていたのだろう? 自分もこの曲が大好きだったはずなのに、いつの間にか「どうしてこの曲ばかり演奏するんだろう」と思うようになっていた。「Blue eyes」と同時期に生まれた「ANOTHER LIFE」があまりにも不憫で。まぁそれはいいとして。ファンにもメンバーにも愛されている曲って、いいよね。場内の一体感が違います。拍手の音量が違います。
盛大な拍手がやむと、池森さんが「どうぞスタンドアップ」と言った。みんなスタンドアップ。山根さんが「久々に立てて気持ち良さそうな顔して」と言った気がする。座ったままだとずっとステージを見上げる形になって結構疲れると初日に思った。前列だったら尚更だろう。
昨日のライブに参加した人に挙手を求める。なんと半分くらいの人が挙手! 「そんなにDEENが好きなのか」と池森さんが言った気がする。
メモが吹き飛んでいるのですが、ここで次の曲の振り付けを練習したと思う。「武道館でやったので大丈夫だと思うんですが」と池森さんが言った……気がする。気がするだらけだ。初日の横浜では、ラテンな曲なので振り付けも熱い感じでと池森さんが要求したが、今日はあまり要求しなかった。二日間参加している人が多いからかな。
この大賀ホールはステージを囲うように座席があるため、どの座席から振り付けの向きを変えようかという話になった。そして、立見席からはメンバーと同じ振り付けでということになって、メンバーがこっちを見た! 立見席の一番端にいた自分は、手を振って猛アピール。特に何のリアクションもなく、話に戻るメンバー。そしてすぐに気付いた、あれは何か面白いことをすべきタイミングだったのだと! せっかくDEENが振ってくれたのに! それに気付かず普通にアピールしちゃったよ、普通に喜んじゃったよ! トークで機転の利いた返しができる田川さんと山根さんってすごいなぁ。
メンバーは実に楽しそうだ。そんなメンバーを見ていると、こちらも楽しくなってくる。やっぱりライブっていいなぁ。池森さんが歌わずに振り付けに専念する部分では、振り向いて立見席を見た。ちゃんと同じ向きでやってますから、池森先生!
そういえば、初日の横浜では池森さんが最初のほうで歌詞を間違え、自ら歌うのを止めて演奏を止めた。そのときの山根さんの反応が気になったらしい池森さんが問いただすと、「律儀だなぁと思って。僕ならそのまま行っちゃいますけどね」と答えた。確かに歌詞が怪しいときありますよね。
BGMは「卒業」のインスト。まずは田川さんから挨拶。「(このツアーで得たものを)作品作りに活かして、より良い曲を届けられるよう精進します」と語る。そして「Break16、47都道府県ツアー、その先に武道館公演があります」と言った気がする。もう再来年の話かー。今年の初めに言っていたソロ活動の話はなくなったのかな。
続いて山根さんの挨拶。の前に池森さんからマイクゴンをくらう。「笑顔が印象的で……。新しい作品という形で……」と、田川さんと同じようなことを言った気がする。メモできていないにもほどがある。このあと、ツアー初日にはやらなかった「やまねっちコール」に突入。やっぱり締めはこれだよね!
最後に池森さんの挨拶。「確実に作品に活かし」しかメモできていないけれど、三人の足並がそろっていることはよくわかった。16時15分、皆様が再び退場。
アンコールを求める手拍子はやっぱり速い。16時18分、池森さんがカップ片手に再々登場。なんだか自然体だ。ここ家じゃないからね、池森さん? 「この空間が心地好くなってきた」と言ったような。山根さんと田川さんが登場し、三人そろったところで、
池森さん「みなさん、さよなら」
みんな「えぇー」
池森さん「もう一曲」
みんな拍手したはず。池森さんが「みなさん、お座りください」と言ったので、みんな着席。「最終日、流れ的にこういうのやる感じに……」と池森さんが苦笑しながら言った。ダブルアンコールはずいぶん前からやってますよね?
最終日の最後の曲は、メンバーの気持ちを表した曲だそうだ。サポートメンバーの6人も再々登場し、曲スタート。
心のこもった、あたたかい歌声と音が響く。そしてみんなの合唱に満足そうなメンバー。曲紹介のときに合唱する部分があると言われ、一瞬でも「どこだっけ」と思ってしまった自分がいたことを猛省。普段は結構上の空で聞いてるからね。今は夢うつつで歌っています。
BGMは「心から君が好き」のインストかな。拍手がやみ、メンバーから一言ずつ。メモできた部分だけ載せます。
田川さん「感謝してます。手痛くなってないですか?」
山根さん「シングル出しますよ。飽きさせませんよ~」
池森さん「さっきの曲が僕たちの思いということで」
会場の出入り口前の紙に書かれていた終了予定時刻「16時10分」を20分過ぎた16時30分、ほぼ秋に行われた "Summer Resort Live" は盛大な拍手のなか幕を閉じた。
やまねっちコールのあと、HIDEさんはステージの横の座席の人にドラムスティックをあげていた。投げると危険なので手渡しに近い感じになっていた。もらった人は嬉しいだろうね~。
田川さんはピックを何枚か投げた。真横(立見席の真下)にも投げたが、ピックは機材と壁の隙間に落ちてしまった。なんとか拾おうと腕を伸ばす付近の座席の人々。HIDEさんも近付いて覗き込むが、取れないと判断したようだ。ライブ終了後、ピックをあきらめきれない人々が再び腕を伸ばしていた。そしてついにピックを救出! 拾ってもらえてピックも嬉しいだろうね~。
横浜の思い出。後方の幕が開いたあと、遊覧船が通りかかった。トーク中だったので、あちこちから「うしろ!」という声が上がる。不思議に思いながらも素直に後ろを見るメンバー。遊覧船を見つけ、一瞬驚いて少し仰け反る池森さん。「みんなで手を振ろうか」というようなことを言って、思いきり手を振る少年の心を持つ池森さん。見えてるかなー。メンバーが向き直り、遊覧船が通りすぎる頃、山根さんが一言「あれ借りるのにお金かかりましたよ」。一同爆笑! 「乗ってるのも関係者ですから」とも。さすがリーダー、おいしいところ全部持っていったね!
池森さんが笑顔で歌っている曲が多かった。去年は同じ立見席でもステージの後方寄りだったから、メンバーの表情がよく見えなかった。やっぱりちゃんと見えると、ちゃんと聞こえてくる気がする。感想は相変わらずだけど。
そういえば「Flower」演奏しなかったね。Tシャツのデザインに使っていたから、歌うものだとばかり……。「Hello, my friend」と合わせて次のツアーでどうですか。
そんなわけで、初日の横浜の思い出も合わせて、ライブレポートではなく「なんのレポート?」をお届けしました。
下記は軽井沢公演終了後の話です。完全に日記です。
帰りの新幹線、余裕を持って予約したら余裕がありすぎた。待っている間にも寒さで体力が奪われていく。なんで半袖来てきた自分。立ち尽くしていると、ひとりの女性に声を掛けられた。なんと! 待ち合わせていないのに結構な確率で出会う素敵な女性だ! 嬉しい!けど気のきいた言葉ひとつもみあたらない。相手はお友達を待っているとのことで、あまり話せずすぐに別れた。寂しい!けど大丈夫、人は皆孤独だから!
もうすぐ新幹線が来るようだ。あ、あれ? 某山口さんが階段を下りてくる。挨拶すべきか。って、HIDEさんもいる!ってことは、DEENも……!
まさかの同じ新幹線! な、なんということだ……驚いて駆け寄りそうになったが、某山口さんの「危ないからそのままで」という声で我に返った。あ、そうですよね、危ないよね、いろんな意味で。とりあえず全力で「お疲れ様です!」。あ、しまった、こういうことを人前でやってはいけないのか、誰か私を止めてくれ。
池森さんと田川さんは「芸能人の特権・まぶしくないのにサングラス」&無表情で通過。山根さんは笑顔で通過。やっぱり素晴らしいサービス精神の持ち主だ!
全力で挨拶した結果、体力がゼロになった自分は普通に乗車し普通に音楽を再生。「Hello, my friend」聴きたかったな……などと思いつつ、眠れないのでまわりを窺う。あきらかにそわそわしているのはDEENのファンだろう。車両を隔てる扉が開くたびに軽く覗き込んでいるが、それ以上はしないという大人なファンたち。そう、それでこそDEENのファンだ!
あっという間に降車駅に着き、してはいけないことだと思いつつメンバーを探す。すでに何人か窓を見つめていたため、すぐにわかった。やっぱり池森さんは窓側か。池森さんは、ファンが外にいることはわかっているけど目をそらしている感じだった。そのなんとも言えない表情も大好きです! 山根さんはいつでも笑顔、田川さんもこの時は笑顔を見せてくれた。新幹線が発車する頃になると、池森さんも笑顔で応えてくれた。何かの衝動に駆られ、動き出した新幹線を追いかける自分。が、新幹線は想像以上に速かった。込み上げた涙が乾いたとき、最初に思ったことは「なんか面白いことすれば良かった」。