2003年の超略歴

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2003年。3月にデビューまる10年を迎え四季にあわせたリリースを展開。春、新たな1年の始まりの作品として4月2日にリリースした25枚目のシングル「翼を風に乗せて ~fly away~」がオリコン7位を記録。4月19日からはじまった全国ツアー「DEEN LIVE JOY-Break7 ~10th Carnival~」では、この10年のベストセレクション的内容のライヴを実施。続いて5月11日に行われた、10年の感謝をファンに伝えたいというメンバーの気持ちを具現化したSecret Live Partyには、600席のキャパに10,000人以上の応募が殺到。DEENとして初めてライヴを行った“クラブチッタ川崎”という想い出の地で行われ大盛況のうちに幕を閉じた。真夏の8月13日に26枚目のシングル「太陽と花びら」で新境地を開き、秋10月1日にリリースした27枚目のシングル「ユートピアは見えてるのに」では今年2枚目のオリコンベスト10を記録。(10位)。そして冬、DEEN's AORをサウンドが更に進化した、9枚目のアルバム「UTOPIA」を11月5日にリリース。このアルバムでは、初めて海外レコーディングを実施。AOR発祥の地であるL.A.で、TOTO、スティーリーダン、セリーヌ・ディオン等数々の歴史的作品を手掛けてきた、Al Shumittによるトラックダウンを行い、クオリティの高いアルバムが完成。ADLIBで邦楽アルバムTOP10に選ばれる等、音楽誌でも高い評価を獲得。アルバム発売と同日、池森秀一初の詩集「もう少し遠くの空の下へ」を発売。池森が今までしたためてきた詩45篇を直筆で掲載。歌同様、温かみ溢れる内容となっている。更にこの年初めてのチャレンジは続いた。DEEN3人が映画という新たなステージに挑戦。坂井真紀主演の「君のままで」では、池森秀一の自然体な演技が絶賛を浴びる。もちろん主題歌、挿入歌もDEENが担当。このショートフィルムは初の試みとして、11月15日から始まった2003年2度目となる全国ツアー「DEEN LIVE JOY-Break8 ~Lookin' for Utopia~」で、LIVEと共に全国コンサート会場で上映された。初めての挑戦が続いた2003年、3年ぶりにカウントダウンライヴを実施し、充実した1年をファンとともに締めくくった。

【アルバム『DEEN The Best キセキ』のセルフライナーノーツより】

シングルとDVD2作品を同時リリース。これは2002年から計画していた。新しい1年目に入る年には、新しい曲と10年間の軌跡を感じることができるものを同時に出したいと思っていた。【無料冊子『music freak magazine』2003年3月号】

2003年はDEENの11年目の新しいスタートなので、季節とともに作品をリリースしたいという意気込みがあった。【excite Music「特集・DEEN」、http://ent2.excite.co.jp/music/interview/2003/deen/、2003年11月】

池森さんはBreak7の最後のMCで、先へ行ってしまっていたDEENにやっと追いつきましたと発言した。【会報『DEENIM』Vol.35(2003年発行)、p.9】

2008年のインタビューで『ユートピアは見えてるのに』について池森さんは次のように話している。――このあたりのシングルを聴くと、新しい方向性を見出そうと模索している様子がよくわかりますね。でも決して迷っているのではなく、逆に音に貪欲になろうとしているオーラみたいなものを感じます。【『DEEN PERFECT SINGLES +』の新星堂版セルフライナーノーツ】