未来のために

未来のために

タイアップ: 日本テレビ系全国ネット「'95劇空間プロ野球」のイメージソング

「'95劇空間プロ野球」のイメージソングということで、曲を決めるとき日本テレビのプロデューサーの所に相談しに行ったと思うが、事務所の社長が長嶋監督と交流があり、プロデューサーに聞かせる前に本人に直接聞かせた。池森さんの歌が乗っているものと、もう一曲は「未来のために」で歌が乗っていなくてメロディーも違い完成していないものだった。長嶋監督が「こっちのほうがいいんじゃないですか」と完成していないものを選んだため、「未来のために」が急きょ決まった。【2008年11月17日放送のbayfm「夜カフェdeen」150回目より】

まず、池森さんが作っていた曲があった（7枚目のシングル用の曲として作っていたわけではない）。それをみんなで検討したところ、A・Bメロとサビの雰囲気が少し違うのではないかという話になり、二つに分けてそれぞれ別の曲を作ることにした。そしてサビのほうを宇津本さんに託したところ、できあがったのが「未来のために」だった。池森さんが宇津本さんに託した理由というのは特にないが、できあがった曲を聞いたとき、7thはこれが用意されていたんだよって言わんばかりの感じがあってと池森さんは話している。【会報『DEENIM』Vol.3（1995年発行？）、p.3】

池森さんが作ったサビの部分を聴いたとき、宇津本さんは「秋っぽいなあ」って思ったような気がすると話している。実際に作ったのも秋である。宇津本さんは池森さんのテープをもとにイメージを膨らませてA・Bメロを作った。【会報『DEENIM』Vol.3（1995年発行？）、p.3】

宇津本さんは曲（デモテープ）をたくさん作ってきたが、きちんと形になったのはこの曲が初めて。【会報『DEENIM』Vol.3（1995年発行？）、p.3】

池森さんからサビのメロディーのデモテープを受け取った宇津本さんが、一週間もたたないうちに作り上げた曲。宇津本さんは、自然にメロディーが浮かんできたという。池森さんはきっと立ち上がってくれという思いで歌詞を書いた。この歌によって、いろいろな被害にあった人々が勇気付けられたり、恋愛をしていて辛い別れがあった人が前向きになってくれたら嬉しい、とも話している。【無料冊子『music freak magazine』1996年1月号 (Vol.14)、p.13】

池森さんは10パターンくらい歌詞を書いた。もっとメッセージ色の強いものや恋愛ソングも書いたが、最初に書いた歌詞に落ち着いた。この歌詞について池森さんは次のように話している。――今自分は幸せだから他の人がもしそうでないのなら力になりたい、幸せを分けてあげたいという想いで書いたもの。ちょうど曲が出来た時に、阪神・淡路大震災が起こったこともあって。【会報『DEENIM』Vol.3（1995年発行？）、p.4】

この曲はギターが要となっている。田川さんは割とシンプルなフレーズをしっかりと前面に聴こえてくるように弾くということを心掛けた。【会報『DEENIM』Vol.3（1995年発行？）、p.4】

イントロ部分はギターを6本重ねてレコーディングしている。【会報『DEENIM』Vol.4（1995年発行？）、pp.4-5】

仮タイトルは「GODDESS」。【会報『DEENIM』Vol.4（1995年発行？）、pp.4-5】

この曲がテレビで初めて流れたとき、宇津本さんは思わず池森さんに電話した。【会報『DEENIM』Vol.14（1998年発行）、p.12】

もう一度…

池森さんがずいぶん前に作った作品。曲と歌詞がほぼ同時にできた。そのときからバラードだった。重い、大人の恋愛。歌詞には、恋愛をしているけど元気がない人に「まわりを見ていろいろ気付いてほしい」という別の意味も込めてある。最後の「もう一度…」にはそこから立ち直るぞという気持ちが入っているという。【会報『DEENIM』Vol.3（1995年発行？）、p.5】

B'zやDREAMS COME TRUE、久保田利伸さんなどのコーラスに参加している浦島りんさんがこの曲でバッキングコーラスを担当している。【会報『DEENIM』Vol.3（1995年発行？）、p.5】

初めてガットギター（プリアンプとピックアップが内蔵されているもの）を使った。ディレクターの時乗さんがこの曲に合うんじゃないかと提案した。【会報『DEENIM』Vol.3（1995年発行？）、p.5】

5th single『瞳そらさないで』のカップリング曲の候補としてあがっていた曲。【1994年のいつかに放送された、全国33局ネット番組「CD NEWS」より】

この曲について池森さんは「ものすごく暗い」、「全然ああいう曲が作れなくなりましたね」と包み隠さず話している。【2008年11月17日放送のbayfm「夜カフェdeen」150回目より】